トニオのレストラン
最近知り合いとマイクラやってます
・トニオ
ぼくはトニオのレストランのエピソードが好きなんですよ。
なぜ好きかというと、
エピソードのロジックが登場人物ではなく読者を驚かせるために有用に働いているからなのです。
あのエピソードはトニオがあたかも敵役であるかのようなフラグを立てて
実は良い料理人だったという、
これだけ抜き出せば単純なストーリーなのですが、
これをジョジョの世界で荒木先生の演出力を用いてフラグを立てれば、
もうオチが発覚する直前まで、トニオは新たなる敵の刺客でしかあり得ないのです。
登場人物の意表なんて簡単に突けますが、読者の意表を突くのはなかなかに難しく、
数多い漫画家さんにも、登場人物さえ驚かせればいいと考えてるんじゃないか、ってものも
数多くあります。
別段特殊な材料や複雑なストーリーラインを用いずとも、
シンプルで丁寧な描写で読者の裏をかくこともできる。
だからこそ今でも僕はトニオのエピソードが好きなんです。
かぼちゃ